週末だっ!!

待ちに待った週末です。
今週はなんとなく寝不足と仕事日照りとじっとり暑い気候のおかげでつらかったのですが、ようやくのんびりできました。
そうなったところで貯めていた本の感想を。

子どもの無意識

子どもの無意識

職場の人に薦められて読んだ本。初の精神分析の本読破です。最初は全部理解しようと思って頭の中がしっちゃかめっちゃかだった(実際最初に出てくる症例が一番ややこしい気がします)のですが、頭三分の一を過ぎたらラク〜に読めるようになりました。私たちはつい自分の子どもをいつまでも子どもだと思ってしまいがちですが、本当はもっと自立していて、親のために依存している面があるのですね。自分の子ども時代を振り返って見たりして、親が愛おしくなりました。困ることも多いのですけれどね。あまり関係ないけれど、私の通勤バスは毎日通園バス状態で親子ですし詰めなのです。そんな中に、ごくたまに子どもの疑問にきちんと説明のできてたり、きちんといけない理由を話してたしなめられているお母さんがいます。自分が親だったらとシミュレーションするのですが、なかなかできなそうです。精進精進。埋もれた都市というのは、悲惨ですが浪漫心をかき立てるのも事実です。ポンペイも子どもの頃世界史マンガか何かで存在を知ってから気になっている町でした。ローマの生活よりもより小規模で身近な感じがするのです。この本は町中に残る落書き(壁の広告も含む)から、ポンペイの人たちの生活を見ようという本です。特に面白かったのは正しい綴りではなくて聞いたまま(しかも方言)を綴っているものが多いという点。きちんと学問をおさめた富裕な市民だけではなくて、ちょっと囓った程度の人の率が高かったということですね。ところでプリニウス(博物誌の著者)って噴火見舞いに行って被災したらしいです。しらなかった。

津田大輔『誰が音楽を殺すのか?』
音楽CDの不正コピーに対するレコード業界の対応について書かれた本。コピーが難しい代わりにかけられる機種が制限されるCCCDや、アジア価格で放出したCDの日本への逆輸入の禁止措置など、どれも音楽業界全体にとって諸刃の剣になっているということでした。ここで起きている状況は出版の世界で起きていることとかなり近いものですね。つまり再販制がらみでちょっと読んで(聞いて)みたい人がお客さんにならないということです。図書館やレンタルに流れるだけなら制作している企業も多少潤いますが、違法コピーになってしまうと一銭も入ってこない。困るのはよくわかりますが、そもそもは需要に対して適当な価格で提供ができていないことがこの結果なのですから、根本的な対策を練ってほしいものです。っていうのは、質を高くしろ、読者(聴衆)を増やせ、ということなので容易でないのはよく解っているのですけれど。個人的にはオンデマンドの本(電子データはまだ難しそう)や、パッケージなど不要な音楽配信に期待してます。
ちなみに、今日のご飯はだんながいないので適当。
・ホルコンブロート(紀伊国屋のドイツパン)
ザワークラウト
・フランクフルト
と、ドイツメニューでした。また後日書きますけれど、小泉武夫のせいです。