タンゴの魅力

舞踏会の裏手帖(リベンジ手帖とも言う)が一応片づいたので、タンゴの魅力についていったんまとめてみようと思います。(順不同、思いついた順)

*楽しむための踊り。
バレエが見せることが前提の踊りなのに対してタンゴは、ショータンゴみたいな見せる踊りももちろんあるけれど、踊る二人の個人的な楽しみのための踊りでしょう。だからお互いの共通認識があれば優雅におどろうと、情熱的に踊ろうとかまわないし、人目を気にして痛いことやつらいことをやらなくてよいのです。

*四拍子が好き。
わたくし頭の働きがスローモォーなもので、速い曲はついていけないのです。タンゴ始めてみてからカウントするようになって、昔から好きな曲は四拍子だったことに気がつきました。ベタなことに「アルベニスのタンゴ」とか。ワルツも好きだけど。

*地面についてる。
バレエでグランパデッシャとか、ジュッテとか大きく跳べるのもしっかりした床と溜め(プリエ)あってこそです。いいタイミングの溜めが常にあって、その力で床の上を滑っていくのが気持ちいい。それを前提にして、サカーダ(相手の足で進行方向を遮られて別の動きに移動、タンゴっぽくてかっこいい)も成り立つのです。力関係のすごく大事な踊りなのですね。

*おしゃれができる。
普段出来ないセクシーな服装も思いのまま。みんなそんなものなので別に目立ちませんが、自分的には満足できます。

*相手あってこそ
何より楽しいのは、やはり踊る相手によって自分も変わっていくこと。相手で変わり、同じ相手でも曲で変わり、踊る日や時間によっても変わり。いろいろな人と出会って踊っていくことで自分自身の経験が積み重ねられて、未熟は未熟なりに自分の踊りができてくるのではないでしょうか?ちなみに男性は自分のリードに飽きることがあるそう。ガンバレ〜。わたし女性でよかった。

先日のミロンガではとっても素敵に踊る女性から「自分と合わないと思う人や、自分がイヤだと思うステップを踊らせようとする人とは踊っちゃダメよ?」と言われましたが、それはタンゴではそれだけ相手の影響力が大きいということだと思います。まだまだ、選り好みできる立場じゃないけど、自分がずっとタンゴを愛していくためには、常に自分がよしとするタンゴに近づきつつ踊れるように振る舞っていきたいもの。