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その後もちまっとミロンガに行って、踊れなかった人と踊ったりしたのですが、まあそれは置いといて。タンゴにも知り合いが増えて更に楽しくなって参りました。なんと、その後のミロンガでは素敵な上級者(料理が上手い!)と踊って「楽しかったよ。」と言わせてしまいました。上手下手はともかくも、私の一緒に踊れて嬉しい気持ちが伝わった?伝わった?
さて、今日のご飯はリンゴとポークのソテーなのですが、お肉を焼いてソースを作る前にちょっと日記。
突然ですが、私、踊り始めて3ケ月にもならないわりにはよくリードについて来るとしばしば言われます(汗)。何でかなぁ、と自分でも考え、そして人にも言われる第一の要因。それは、
バレエ
バレエの回転や跳躍には身体に芯がしっかりなければいけません。それがやったことのない人よりはできているから踊りやすいらしいのです。
でもね、私子どもの頃バレエ、死ぬほど嫌いでした。週二回踊れるという、今から考えれば素晴らしい環境だったのですが、いつもさぼる口実を見つけるのに一生懸命でした。先生は怖かったし、股関節は固かったし、思春期になるとムチムチしてきて身体を晒すのがいやでした。でも一番の嫌いの原因は恥ずかしい気持ち。自分を美しく見せようとする水面下の努力。なりきって演技すること。それに自分で酔うことが殊の外いやでした。また、酔えたとして、酔っている自分を人に見せなければならないのがいやでした。そんな調子で不真面目にやってるから下手だしね。
でも、最近気がつきました。大嫌いってことは大好きということだったのではないかと。美しく見せること、自分の演技に浸ること。そしてそれを人に見られること。今タンゴではそれらのことを本当に満喫しています。なんてバカな私。二十年以上も自分の好きな物に気がつかないなんてねぇ。当時の私に教えてあげたい。
でも、伸びやかタンゴの先生(元バレリーナ)に言わせると「あんた、ぜんっぜんバレエの癖がついてないよ。何やってたの?」だそうです。かわいそうな両親。娘は今頃お稽古をさせてくれた有り難さに気づいています。ごめんなさい。
そして、第二の要因は、
性格
ですわね。明らかに。行き当たりばったりな性格なのでリードの先を読むなんて器用なことできません。本当に、言われる(というかリードされる)ままに胸と腰を動かして足を出すだけです。ええ。こんなんでいいんでしょうか?だめ?
でも、ペアダンスって不思議。いくら相手が上手にリードしてくれるからって、足もとが(女性からは)全然見えないのに、まるで振り付けが決まっているかのように踊りが成り立つのですね。最初の頃はくっついて踊ると全然どっちの足を出していいかわからなかったけど、今や胸リード専門(それしかできない)。アルゼンチンから帰ってきた先生に「胸リードの方が経験多い?ずいぶん修行したね?」と苦笑されましたっけ。